ケースを開けて、ケーブルの接続を確認し、再度起動を試みるも改善の兆候は見られない。こうなると、私にはお手上げである。このような症状の原因として考えられるパーツは、電源ユニット、マザーボード、CPUのどれかである。どれか。そう、「どれか」なのである。どの部分が壊れているか判らない限りはパーツを買ってきて交換するということはできないのだ。
その時、既に時計の針は夜の11時を回っていた。
HDDが認識されなくなる不具合を幾度か経験していたこともあり、新しいパソコンを購入したいような気にもなっていた。ドスパラで、今度は自作セットではなく完成品を買おうと調べてみると、今のパソコンと同等のものを購入するためには10万円近く必要であることが判る。それなら、それほど重い作業もしていないのであるから、もう少し価格の安いものでもよいのではないか、という考えも頭をもたげてくる。
結局、考えはまとまらないままで、昨日は(正確には本日の早朝だが)眠りについたのである。
今日、寝不足の目をこすりながら目が覚めると、一つの考えが頭に浮かんできた。そういえば、ワンコイン診断というものがドスパラのサービスにあったはずだ。昨日、調べているうちに見た気がする。そして、パーツは購入してからまだ一年経っていないから、補償が効くかもしれない。
ブランチを食べてから、さっそくドスパラへ電話してみた。店頭に直接パソコンを持ち込めば、不具合個所の特定をしてくれるそうだ。
というわけで本日午後、ドスパラへ行って診断してもらった。今回、パソコンを持ち込んだのはドスパラ大宮店。担当の方は手際よくパーツの状況を確認していって、程無くマザーボードの故障であると判断を下してくれた。
運のよいことに、パーツは補償で交換扱いとなった。交換扱いというのは、同じパーツが入手困難なので、他の同等品との交換となったということである。
交換してもらったマザーボードは
- ASUS H170-PRO
である。マザーボード交換というとパソコンの組立と同じ手間がかかる。10万円のパソコンが1万円程度の作業料で済むのなら安いものだと考えて、交換作業は有償でお願いしてしまった。9000円+消費税で9,720円。自宅に持って帰って、周辺機器を接続して起動するとASUSの文字が燦然と輝いて、無事に起動した。あっけないほどに何の問題もない。振り返って考えてみると、HDDを認識しない不具合なども、マザーボードに問題があったのかも知れない。
ドスパラの補償と診断サービスのおかげで、10万円のパソコンを注文しないですんだ。私は、これからもドスパラを贔屓(ひいき)にしていくことになるだろう。
4月16日現在のパソコンの構成は次のとおりだ。
- CPU:Intel Core i5 6500 BOX
- M/B:ASUS H170-PRO (H170 1151 ATX DDR4)
- メモリ:Kingston KVR21N15S8K2/8 (DDR4 PC4-17000 4GB 2枚組)
- SSD:SanDisk UltraII SDSSDHII-240G-J26(SATAIII 240GBTLC)(240GB)
- HDD(追加):TOSHIBA MD04ACA(SATA 3TB 7200 128MB)(3TB)
- HDD:Western Digital WD30EZRZ-RT(SATA3 3TB 5400rpm 64MB)(3TB)
- 光学ドライブ:ASUS DRW-24D5MT
- 電源:玄人志向 KRPW-N500W/85+
- ケース:ENERMAX ECA3360B-BT(U3) (Fulmo Q 黒)
- OS:Microsoft 【64bit】 Windows 10 Home 日本語 (DSP)