2012年2月27日月曜日

TinkPad Edge E420の操作系


ThinkPad Edge E420の操作系、赤いトラックポイントが象徴的だ

トラックポイント、タッチパッド部分を拡大

IBM時代から、ThinkPadシリーズのノートパソコンは、トラックポイントをはじめとするその独特の操作系で評価が高かった。ThinkPadブランドがLenovoに移った後も、この操作系は依然として健在である。

私は今回初めてThinkPadと名のつくノートパソコン、TinkPad Edge E420を購入したのであるが、購入を決めるまでの間、普通のノートパソコンにはないこの操作系についてなかなか理解することができず、いろいろと調べた結果、ようやく自分なりの理解に到達できたことを覚えている。実際に手元に届いたThinkPad Edge E420の操作性は購入前に想像した通りであったが、製品を実際に手にするまでの間、その自分の得た結論に完全には自信が持てなかったものだ。タッチパッドの上、スペースキーの下にある三つのボタンの使い勝手が特に分りにくかった。そこで、同じような疑問をお持ちの方のために、今回このTinkPad Edge E420を材料に、ThinkPadの操作系について解説してみたい。



トラックポイントの操作性

左から、赤いトラックポイント、左クリックボタン、スクロールボタン、右クリックボタン


キーボード中央にある赤いポッチをトラックポイントと呼ぶ。ゲーム機のジョイスティックと同様の機能を持っていると言えばお判りいただけるだろうか。トラックポイントはキーボードの「G」と「H」と「B」との間に配置されており、両手をホームポジションに置いたまま操作が可能となっている。

トラックポイントはこのポッチを上下左右に押す力の加減によって、マウスポインタの動く速さを制御できる。実際に微妙な調整も可能で、外出時などにマウスを持参しなくても、それなりの操作性が約束されていることはうれしい。

赤い線の入った左右のボタンが「左クリック」「右クリック」ボタンだ。これには説明の必要もないだろう。マウスで操作する時の「左クリック」「右クリック」に相当する。


右手をホームポジションに置いたままスクロールさせている状況
そして、この左右のクリックボタンの間、中央に配置されたボタンが、トラックポイントでスクロールを実現させるためのボタンだ。私が購入前にもっとも理解、確認に手間取ったのが、このスクロールボタンだ。(正式な名称は判らない。)

このボタンを押すと、ディスプレイに表示されたマウスポインタがスクロール可能を意味するアイコンに変化する。この状態でトラックポイントを上下に操作することで、画面をスクロールさせることができるのだ。

左右のクリックボタンの間にあるボタンを押すと
マウスポインタがスクロールを意味するものに変化する
(タッチパッドの右端を上下になぞっても同様だ)

トラックポイントを持たないノートパソコンで、マウスを使わずに画面を上下にスクロールさせる操作をするときにどんな操作を行うか考えてみてほしい。タッチパッドでマウスカーソルをスクロールバーまで移動させ、右クリックボタンを押した状態を保持したままでタッチパッドを上下になぞる動作をしていないだろうか。

ThinkPadでは、これと同じことをこの中央のボタンを押したまま、トラックポイントを上下に倒すだけで実現できる。そして、この操作は片手で、親指と人差し指を使うことでも実行可能なのである。

勿論、トラックポイントに加える力の加減でスクロールの速さをコントロールすることもできる。この方法でスクロールしても、両手はホームポジションに残っているから、容易にキー操作に戻ることができる。

大変、秀逸な機能である。



タッチパッドの操作性

ThinkPad Edge E420のタッチパッド
このタッチパッドもなか

ThinkPad Edge E420のタッチパッドは、最新のノートパソコンに期待される一通りの機能をそろえている、と言ってよいだろう。

タッチパッドを指でなぞることで、マウスポインタを動かすことができる。また、タッチパッドを二度たたくことで、マウスのダブルクリックと同じ動作をさせることができる。この機能は、ディスクトップからソフトを選んで起動するときに大変有効である。この機能を利用することで、スムーズに必要なソフトを起動させることができるだろう。これは基本的な最低限の機能である。

ブラウザをみていて、文字が小さすぎて読みづらいときや、拡大しすぎて全体像が把握しづらくなったときは、タッチパッドにおいた二本の指の間隔を拡げたり縮めたりすることで、開いているウインドウの文字や画像の大きさを変えることができる。ちょうど、スマートフォンのディスプレイを拡大縮小するときと同じ操作性を実現しているわけで、直感的な操作が可能である。

最後に、画面のスクロールについて。

先程、トラックポイントの説明の中で、タッチパッドを使って画面をスクロールさせるのは手間がかかると書いたと思うが、最近のタッチパッドはこの問題をすでに解消している。

タッチパッドの右端を上下になぞってみてもらいたい。スクロールボタン(左右のクリックボタンの間にあるボタンのことです)を押したときと同じアイコンが表示されて、なぞる指の動きに合わせて、画面を上下にスクロールさせることができる。

ThinkPadの場合、トラックポイントの操作性が秀逸であるために、忘れられがちなタッチパッドだが、こちらもなかなか使い勝手が良い。すでにタッチパッドの操作性に慣れた方などでも、違和感なくThinkPadに乗り換えることができるのではないだろうか。



最後に

本日は価格性能比に優れたThinkPad Edge E420の操作性にポイントを絞って機能説明をしてみた。

いかがだろうか。これで、お分かりいただけただろうか。
ThinkPadの操作系に疑問をお持ちの方のお役に立てたなら幸いである。

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