2015年7月25日土曜日

Kindle活用法4(蔵書を整理)

 キンドルで読書する習慣がついてくると、蔵書がどんどん増えて整理したいと思うようになる。
 Kindleなら「コレクション」という機能を使って、蔵書を整理することが可能だ。






 こちらが、蔵書一覧を表示している状態。「剣客商売 16個」などと表示されているのが「コレクション」である。




 コレクション「剣客商売」の中を表示した状態。右下に「1/3」と表示されているのは、全3画面のうちの1画面目が表示されているという意味。ここから、読みたい本をタップすれば、読書を始めることができる。画面をスワイプすれば次の画面に進むことができる。勿論、元の画面に戻ることも可能だ。

 早速、設定方法を解説していこう。






 上記の「剣客商売十六 浮沈」を「剣客商売」に追加したいとする。この「浮沈」のアイコンを指で長押しすると、次のようなメニューが表示される。




 ここで、追加したいコレクションを選択して、完了をタップすれば、その本がコレクションに追加される。ちなみに、この時右上の漢数字の三に似たアイコンをタップすると新しいコレクションを追加することが可能である。




 こうして、「浮沈」がコレクションに追加された。

2015年7月20日月曜日

Kindle活用法3(読書の残り時間を表示)

 キンドルにはあって、紙の書籍にはない便利な機能の一つに、読書の残り時間を表示する機能がある。

 先日、解説のために表示した画像をもう一度御覧いただきたい。


 画面の左下に注目。「本を読み終えるまで:49時間12分」と出ているのがお判りだろう。これは、Kindleが読書の早さを計測して、本を読み終えるまでの時間を予測して表示してくれているのである。この「本を読み終えるまで:49時間12分」と表示されている部分をタップすると、章を読み終わるまでに必要な時間に切替えることもできる。きりのいい部分まで読むのに必要な時間が表示されるので、今読書をやめるべきか、きりのいいところまで読み進めてからやめるべきか、判断の材料になる、というわけだ。

 ちなみに、上の表示では読書終了まで49時間余りかかるとされているが、レビューをするために表示だけして一向に読み進んでいないために、私の読書のスピードが非常に遅いものと計測されているものと考えられる。

 そう、「正しく」表示されているのである。

 実際に、この本を読み進めて、私の正しい読書の早さをKindleに教えて上げれば、この残り時間も本当の残り時間に近い状態に更新されていくはずである。

 これも便利な機能の一つである。


2015年7月19日日曜日

Kindle活用法2(文字の大きさを変える)

 キンドルの機能に地味ではあるが実に重要なものがある。

 文字の大きさが変更できるということだ。電子書籍端末である以上、当然の機能なのだが、これは読書の快適性ということのためには極めて重要な機能なのだ。

 設定方法を簡単に解説しておこう。

 

 まず、書籍を開いた状態で画面上部をタップする(軽く触る)。すると、メニューが現れるので、左上方の「Aa」と表示された部分をタップする。


 表示設定のメニューが現れるので、文字の大きさを選択する。「Aa」という文字が様々な大きさで表示されている部分が、文字の大きさを選択するメニューである。

 ちなみに、ここで字体や行間、余白の大きさを設定することもできる。ここは、最初のメニューから何度でも戻ってくることができるので、好みの状態になるまで何度か実際に表示してみることをおすすめする。
 いずれも直感で選択可能な秀逸なメニューだ。

 字体は明朝体を選んでおけば一般の書籍に近い状態で表示されるだろう。筑紫明朝は明朝体ではあるが、やや線が細い印象。二つの明朝体のどちらを選ぶかは好みの問題だ。
 ゴシックは、まあ、ゴシック体である。

 私の設定は上に表示されているとおり。保守的な私は字体は「明朝」を選ぶ。
 行間、余白は一ページの情報量が多い状態で読みたいので、私は両方とも狭くしている。





 文字の大きさを様々に変更してみたところ。したの表示例は、文字を最大にした場合である。これなら、かなり視力に問題のある方でも、読書が楽しめるのではないだろうか。

 

2015年7月8日水曜日

Kindle活用法(辞書)

 キンドル(Kindle)ではいろいろな面で紙の本と同じように読書を楽しむことができる。

 しかし、Kindleは紙の本のように使えるばかりではなく、当然のことながら携帯端末としての利便性を併せ持っているのだ。
 電車の中で単行本を読んでいて、意味の判らない言葉が出てきた場合でも、大抵の場合は辞書を引いて言葉の意味を調べることはできない。前後の言葉とのつながりから、何となく理解したつもりになって、読書を続けてしまうのが一般的だと思う。

 しかし、Kindleなら読書中に簡単に言葉の意味を調べることが可能である。


Kindleで「書生」を辞書で調べたところ

 Kindleで「書生」を辞書で調べたところ。調べたい言葉を指で長押しするだけで辞書が立ち上がる。読書しながら、気軽に言葉の意味を調べることができるのは電子書籍ならではの利点であろう。

 もっとも、言語の習得のためには、初めて見る言葉を前後の文章からその意味を類推しながら、その言葉を自分のものにしていくものなのであって、そういう学習の機会が失われるという問題がないではないのだが、まあ大人が娯楽のために本を読む分には単純に便利な機能だと考えておいて差支えないだろう。

インターネットに繋がっていればWikipediaの記述内容を参照することもできる

 インターネットに接続した状態なら、Wikipediaの記述内容を参照することも可能である。


 英語の本を読んでいるときに、英和辞典で単語の意味を調べることもできる。


 
 しかもWord Wiseという機能を活用すると、自動的に英英辞典が表示されるようになる。


 これなら、子供の頃に読んだシャーロックホームズシリーズを原語で読むこともできるかも知れないな。

 多分、読むときは日本語で読むと思うけれど。


2015年7月4日土曜日

Kindle Voyage




 最後がAmazon Kindleシリーズのフラッグシップモデル、Kindle Voyageだ。


仕様(2015年7月3日現在)
価格:¥23,980(プライム会員価格は設定されていない)
ディスプレイサイズ:6インチ
反射抑制スクリーン:あり
内蔵ライト:あり(明るさの自動調整機能付き)
ページ送り:タッチスクリーン(ページめくりボタン付き)
解像度:300ppi
接続:Wi-FiまたはWi-Fi + 無料3G
ストレージ:最大数千冊(書籍の場合)Amazonコンテンツはクラウドに無料・容量無制限に保存可能
サイズ:162 x 117 x 7.6mm
重量:Wi-Fi : 180g、Wi-Fi + 無料3G : 188g
バッテリー:数週間(ワイヤレス接続オフ、一日30分使用)

 こちらも、先日紹介したKindle Paperwhiteとの比較のかたちで紹介することにしよう。

 まず、特筆すべきはその価格である。最も安い仕様(キャンペーン情報つき、Wi-Fi接続)でも23,980円。Kindle Paperwhiteはプライム会員割引が可能だが、こちらは割引対象外。

 Amazonは強気である。

そして、内蔵ライトに明るさの自動調整機能がつく。周囲の明るさを感知し、フロントライトが自動で理想的な明るさに調整してくれるのである。学習機能付き。

 ページ送りも他のKindleシリーズ製品に比べ、やりやすくなっている。
 ディスプレイをタッチ(スワイプも可)してページめくりすることも可能だが、Kindleを持った状態のままベゼル部分に用意されたタッチセンサーを軽く握るだけでページ送りが可能となっている。この時Kindle Voyageがかすかな振動で応答してくれるため、何ページめくったか直感的に把握できる。

 Kindle Voyageは他のKindleシリーズにはない様々な機能をそろえながら、サイズはKindleシリーズの中で最も小さく、重量は最も軽い。

 小さく、軽いということは一つの性能である。外出時に持ち運ぶことを考えれば、1mmでも小さい方が望ましく、1gでも軽い方が良いのである。

 以上をまとめると、Kindle Paperwhiteとの違いは、

  • 内蔵ライトの自動調節機能付き
  • 先進的なページ送りができるタッチセンサー内蔵
  • 高さが7mm小さく、厚さが1.5mm小さい
  • 25g軽量(Wi-Fiモデル同士の比較)
  • Kindle Paperwhiteより9,700円高い

ということだ。
 あなたがアマゾンプライム会員ならば、Kindle Voyageは割引対象外なので、この差は13,700円にまで拡大する。

 製品紹介を読んでいるとわくわくするような製品だが、様々な先進的機能が付いた最高級品を持っているという満足感と追加で支出しなければならない金額とを天秤にかけたとき、どちらがあなたにとって価値が高いかということだろう。


 さて、ここまでKindleシリーズを解説してきたが、それではどのKindleを選んだらよいのだろうか。

 価格と性能とのバランスから言って、Kindle Paperwhiteが最も満足感の高い製品だと思う。漫画(コミック)を読まずに活字の本ばかりしか読まないという方なら、最も廉価なKindleでも十分だ。

 そして、少々費用がかかってもよいからともかく快適な読書体験(アマゾン流に言うと至福の読書体験)を追求したいのなら、Kindle Voyageを選べばよいだろう。



2015年7月2日木曜日

Kindle Paperwhite




 次はKindle Paperwhiteだ。


仕様(2015年6月30日発売)
価格:¥14,280(プライム会員価格 ¥10,280 )
ディスプレイサイズ:6インチ
反射抑制スクリーン:あり
内蔵ライト: あり
解像度:300ppi
接続:Wi-FiまたはWi-Fi + 無料3G
ストレージ: 最大数千冊(書籍の場合) Amazonコンテンツはクラウドに無料・容量無制限に保存可能
サイズ:169 x 117 x 9.1mm
重量:Wi-Fi : 205g、Wi-Fi + 無料3G : 217g
バッテリー:数週間(ワイヤレス接続オフ、一日30分使用)


 Kindleシリーズの高級機。価格的には楽天koboやソニーReaderと競合する製品になるだろう。


 先日紹介したKindleにはない機能を中心に解説することにしよう。


 一つ目の違いは、この製品には内蔵ライトがついていることだ。

 Kindleにはライトが付属していないため、暗いところで使いたいのであれば、このKindle Paperwhite以上の製品を選ぶ必要がある。
 このフロントライトは、液晶ディスプレイのように目に向って光を照射するのではなく、ディスプレイの表面を照らすようになっているため、比較的目に優しい。光源から発せられた光を直接見るのではなく、反射光を見るので、目への負担が軽くなるのである。
 就寝前の読書にもおすすめだ。


 次に挙げるのは解像度の違いだ。

 6月30日に発売された新型Kindle Paperwhiteは、最上級機であるKindle Voyageと同じ300ppiとなった。
 活字だけ読んでいる分にはKindleの167ppiで十分だが、挿絵や写真の部分を見るときや、漫画(コミック)を読む場合は高解像度が活きてくるだろう。文字のサイズが小さい状態で読書したい方にも、高解像度の製品を薦めたい。

 そして、この製品はWi-Fi接続の他に、3G接続できる製品を選択することができる。

 3G接続可能な製品は、Wi-Fi接続しかできない製品に比べて5,000円と少々割高になるが、月額使用料なしで3G回線への接続が可能となる。漫画(コミック)などの容量の大きなファイルはダウンロードできないが、Amazonが3G回線料金を負担しているため、追加費用も煩雑な契約も不要で書籍をダウンロードすることができるのである。

 
 以上を整理すると、

  • 暗所で活用したい
  • 漫画(コミック)を中心に楽しみたい
  • 細かい文字で情報量が多い状態で読みたい
  • スマートフォンなどのテザリング可能な機器を所有していない

 場合には、Kindleではなくて、こちらのKindle Paperwhiteがおすすめだ。
 

2015年7月1日水曜日

Amazon Kindle


 本家本元のKindle。(私はこの製品を持っているので評価が甘くなります。)

仕様(2015年6月28日現在) 
価格:¥8,980 (プライム会員価格 ¥4,980)
ディスプレイサイズ:6インチ
反射抑制スクリーン:あり
内蔵ライト:なし
解像度:167ppi
接続:Wi-Fiのみ
ストレージ:最大数千冊(書籍の場合) Amazonコンテンツはクラウドに無料・容量無制限に保存可能
サイズ:169 x 119 x 10.1mm
重量:191g
バッテリー:数週間(ワイヤレス接続オフ、一日30分使用)


 キンドルシリーズの中で最も廉価で、最も入手しやすい製品である。上記の価格はキャンペーン情報つきの価格。(プライム会員価格で購入するにはクーポンの適用が必要なので要注意。)

 アマゾンプライム会員限定だが、Kindleオーナー ライブラリーというサービスによって、所有しているKindleに毎月一冊無料で本をダウンロードできることを考えると、コストパフォーマンスは極めて高いと言えるだろう。

 ディスプレイの大きさは他のKindleと同じ6インチ。
 この製品だけが内蔵ライトを持っていないが、通常の書籍も暗いところでは読めないということを考えれば、それは大きな欠点ではない。

 他のKindleシリーズに較べ解像度は167ppiと最も低いが、通常の読書の用途からは必要十分な解像度を持っている。私の場合、電子書籍を読んでいて解像度が気になることはない。
 通信がWi-Fiのみ、というところがこの製品の弱点であるかのように見えるが、スマートフォンを持っているのならばこの仕様で十分だ。iPhoneのテザリング機能を使えば、いつでもどこでもインターネットに接続することが可能である。しかも、作品によっては容量の関係でKindleの3G回線ではダウンロードできないものが結構あるのだが、テザリング経由ならどの書籍も問題なくダウンロードできる。少なくともこれまで、私は外出先でシリーズ物の続きが読めないで悔しい思いをしたことはない。
 容量は数千冊ということなので問題なし。
 サイズは非常に小さい。縦横の大きさはハードカバーの小説と新書版の間くらいだろうか。文庫本よりは大きく、厚さは従来の書籍と比較にならないほど薄い。書籍なら半日で読み終ってしまう程度の薄さだと思う。この薄さに数千冊の書籍が収まってしまうのだから、技術の進歩に感謝しなければならない。

 重量は非常に軽い。薄めの文庫本と同じくらいだろうか。女性でも楽々と携帯できるだろう。荷物の多いサラリーマンには嬉しい軽さである。薄いので、鞄の中でかさばらないのも良い。

 バッテリーの持ちも素晴しい。iPhoneもNexus 7も充電を忘れたら翌日は使用できない。外出先で数時間使おうものなら、電池切れになることもあるだろう。

 Kindleなら、1週間鞄に入れたままで大丈夫だ。通勤通学、昼休みに加え自宅で読書しても数日の間はバッテリーを気にする必要はない。常にWi-Fi通信可能な状態のままで運用してこうなのだから、機内モードにして通信を遮断しておけば、電気切れになる可能性は非常に低くなると思う。昔の携帯電話(ガラケー)のように、時々充電すればOKという運用が可能なのである。

 入門機の位置づけだが読書端末としての性能は馬鹿にできない。

 この製品にはキャンペーン情報つきとキャンペーン情報なしの二種類があって、キャンペーン情報ありの方が2,000円安い。キャンペーン情報というのは、スリープ状態の画面に広告が表示されるのだが、上品なものが多く邪魔には感じないだろう。




 セール情報などはむしろ有用と感じる場合も多いので、2,000円節約できることを考えると、キャンペーン情報つきを選んだ方が賢い選択だという考え方もあるかと思う。

 ここからは、個人的な感想になる。

 私の場合は、Nexus 7で電子書籍を読むようになってから読書量が飛躍的に増えた。Nexus 7は何でもできて素晴しい端末なのだが、古くなってきたせいか動作が鈍く感じられるようになってきた。また、就寝前にNexus 7で小説を読んでいると、本が面白いせいもあるかも知れないが、なかなか寝付けないことが多くなったと感じていた。
 
 このKindleを入手してから、外出時にはNexus 7を自宅においてKindleを手に外出することが多くなった。寝る前にベッドに入って本を読むのもKindleを利用するようになった。そして、寝付きもよくなったように感じている。

 Kindleは安い割には所有して満足感が感じられる端末だと思う。