2015年7月4日土曜日

Kindle Voyage




 最後がAmazon Kindleシリーズのフラッグシップモデル、Kindle Voyageだ。


仕様(2015年7月3日現在)
価格:¥23,980(プライム会員価格は設定されていない)
ディスプレイサイズ:6インチ
反射抑制スクリーン:あり
内蔵ライト:あり(明るさの自動調整機能付き)
ページ送り:タッチスクリーン(ページめくりボタン付き)
解像度:300ppi
接続:Wi-FiまたはWi-Fi + 無料3G
ストレージ:最大数千冊(書籍の場合)Amazonコンテンツはクラウドに無料・容量無制限に保存可能
サイズ:162 x 117 x 7.6mm
重量:Wi-Fi : 180g、Wi-Fi + 無料3G : 188g
バッテリー:数週間(ワイヤレス接続オフ、一日30分使用)

 こちらも、先日紹介したKindle Paperwhiteとの比較のかたちで紹介することにしよう。

 まず、特筆すべきはその価格である。最も安い仕様(キャンペーン情報つき、Wi-Fi接続)でも23,980円。Kindle Paperwhiteはプライム会員割引が可能だが、こちらは割引対象外。

 Amazonは強気である。

そして、内蔵ライトに明るさの自動調整機能がつく。周囲の明るさを感知し、フロントライトが自動で理想的な明るさに調整してくれるのである。学習機能付き。

 ページ送りも他のKindleシリーズ製品に比べ、やりやすくなっている。
 ディスプレイをタッチ(スワイプも可)してページめくりすることも可能だが、Kindleを持った状態のままベゼル部分に用意されたタッチセンサーを軽く握るだけでページ送りが可能となっている。この時Kindle Voyageがかすかな振動で応答してくれるため、何ページめくったか直感的に把握できる。

 Kindle Voyageは他のKindleシリーズにはない様々な機能をそろえながら、サイズはKindleシリーズの中で最も小さく、重量は最も軽い。

 小さく、軽いということは一つの性能である。外出時に持ち運ぶことを考えれば、1mmでも小さい方が望ましく、1gでも軽い方が良いのである。

 以上をまとめると、Kindle Paperwhiteとの違いは、

  • 内蔵ライトの自動調節機能付き
  • 先進的なページ送りができるタッチセンサー内蔵
  • 高さが7mm小さく、厚さが1.5mm小さい
  • 25g軽量(Wi-Fiモデル同士の比較)
  • Kindle Paperwhiteより9,700円高い

ということだ。
 あなたがアマゾンプライム会員ならば、Kindle Voyageは割引対象外なので、この差は13,700円にまで拡大する。

 製品紹介を読んでいるとわくわくするような製品だが、様々な先進的機能が付いた最高級品を持っているという満足感と追加で支出しなければならない金額とを天秤にかけたとき、どちらがあなたにとって価値が高いかということだろう。


 さて、ここまでKindleシリーズを解説してきたが、それではどのKindleを選んだらよいのだろうか。

 価格と性能とのバランスから言って、Kindle Paperwhiteが最も満足感の高い製品だと思う。漫画(コミック)を読まずに活字の本ばかりしか読まないという方なら、最も廉価なKindleでも十分だ。

 そして、少々費用がかかってもよいからともかく快適な読書体験(アマゾン流に言うと至福の読書体験)を追求したいのなら、Kindle Voyageを選べばよいだろう。



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