これはiPhoneで300枚の浮世絵を鑑賞することができるアプリ。無料である。百円払えば、CMが表示されないようにできるが、気にしなければ無料のままでも不都合は無い。気に入った画像はダウンロード可能だ。ダウンロードした画像は「写真」の中に入っているから、壁紙登録できる。
百聞は一見に如かず。葛飾北斎の凱風快晴もこのとおり、壁紙に設定することができる。
この作品はもともと縦長の作品ではないので、iPhoneの画面にはめ込むために左右がカットされているのだが、それが気にならないくらい素晴らしい壁紙が完成した。
iPhoneを手にするたびに、ささやかな満足を感じることができる。
凱風快晴(Wikipediaより)(パブリックドメイン) |
凱風快晴のオリジナルの作品は、横長である。葛飾北斎の最高傑作。富嶽三十六景のうちの一枚。この絵に解説は要らないでしょう。日本人なら誰しもこの絵には特別な感慨を抱くはずです。不二とも表現される霊峰富士。
爽やかで美しく力強い。日本を代表する絵画である。
さてアプリの画像を見ると、オリジナルを忠実に再現した物では無いようです。が、並べて見なければそんなことは気にならない。
オリジナルをじっくり堪能したければ、電子書籍を購入すればよいのである。電子書籍の富嶽三十六景は安価に入手できる。
ホーム画面に設定するとこんな感じ。
【浮世絵】アプリのアイコンだけ表示されるようにしてみた状態である。
大はしあたけの夕立(Wikipediaより)(パブリックドメイン) |
こちらは歌川広重の大はしあたけの夕立。名所江戸百景の一枚だ。これはもともと縦長の作品だが、上下左右がカットされている。
絵画として鑑賞しようと思うとオリジナルの方が優れているけれども、iPhone用でちょっとみるには、アプリのサイズがむしろ望ましい大きさであるようにも思える。
iPhoneが、美術館になったような気がする。
面白い。