2013年3月24日日曜日

iPhoneかAndroid端末か

 iPhone 4 を手に入れるまでは、スマート・フォンというものに興味はなかった。
 携帯電話などというものは、電話ができて、ちょっとしたメールができればそれでよい。通勤時間の暇つぶしにちょっとしたゲームができれば言うことはない。

 できたら、月々の負担もう少し安いほうが良い、というくらいに考えていた。




 iPhone 4 を手に入れてから、この考えはまったく変ってしまった。
 iPhone ひとつで、音楽も聴けるし、インターネットも閲覧できるし、廉価なゲームが結構楽しめるし、動画も見られる。携帯電話は自宅にいる間は置いたままにしていたが、iPhone 4 は、肌身離さずいつも身近に置いておくようになった。こんなに素晴らしいものは他にはない。まったく素晴らしい機器だと思った。一気にアップルという会社に親しみが湧いた。
 二度ほど故障したが、銀座のアップルストアへ持って行けば、その場で直してくれるというサービスで、むしろそれまでよりもアップルが好きになった。

 Android端末よりもiPhoneやiPadのほうがはるかに優れていると思っていた。

 昨年末にNexus 7を手に入れるまでは。




 今、Nexus 7を手に入れてこの考えを改めなければならないのではないか、という気がしている。iPhone 4 という二年前の端末と比較することはフェアではないかもしれないが、ともかくNexus 7 はiPhone 4 よりも使っていて楽しいのである。

 まず、画面が大きい。読書をするにしても、ゲームをするにしても、インターネットをみるにしてもこの7インチという大きさは絶好である。大きすぎて荷物になることもないし、重すぎて持ち歩きが億劫になるほどでもない。iPhone に比べてアプリが少ないといわれているが、とりあえず私にとって必要なものは一通りそろっているし、動作も不満のない程度にはサクサク動く。


 そして、なによりも価格である。

 iPhoneを所有して維持するために、私は毎月5~6千円程度を支払ってきた。二年間の割賦+割引の方法で購入したから、最低でも二年間は支払わなければならない。
 それに対して、Nexus 7 (32GB)は購入時に24,800円を支払いさえすれば、その後費用はかからない。容量が16GBでよければ19,800円で購入可能だ。

 外出時にインターネットを見たければ、別にWi-Fiの契約が必要となるが、大きなショッピングモールなどに行けば、無料のインターネット接続サービスもあるから、費用を節約しようと思えば、可能である。私は、別にiPhone 4 を持っていることもあるからかもしれないが、Nexus 7 でいつでもインターネットに接続することを実現するために、更に費用を払おうとは思っていない。

 外出時にはダウンロードしておいた本を読んで、飽きたらゲームをして、ショッピングモールで家内の買物を待っている間に少しだけ無料でインターネットに接続する。
 自宅では無線LANで接続できる環境を構築しているから、Nexus 7でインターネットを見ることもできる。この場合の追加費用はゼロである。
 こういう使い方で、不自由や不満を感じたことはない。こういう方法もある。無闇に金をかけて、快適さを追求する必要はないのである。

 iPhone 4 は2400円×24回払い=57,600円で購入した。
 iPad mini は16GBで28,800円。

 並べてみると、iPad mini のコストダウンは劇的でさえあるが、まだ、

 Nexus 7 (16GB) で19,800円、
 Nexus 7 (32GB) で24,800円には届かない。


 これは、アップルとグーグルとのビジネスモデルの違いによるものだろう。

 アップルは端末を売ることが商売である。その端末用に音楽やアプリを売ることで二次的に儲けることもできるが、やはり端末に一定の利益を求める必要があるのではないかと思う。

 一方、グーグルは広告が収入の主体である。グーグルの広告を表示できる端末が増えれば、それだけ広告収入を伸ばすことができる。だから。Nexus 7 は利益を出さなくても、販売することができるのである。
 それだからこそ、この価格で販売することが可能なのだろう。

 価格と性能とのバランスから言えば、いまやAndroid端末に一日の長があると言ってもよいのではないだろうか。

 Google 恐るべし。
 負けるな、Apple。


2013年3月20日水曜日

Send-to-Kindleの使い勝手

 Nexus 7を購入して以来、この端末を毎日通勤や外出に持ち歩いて、外では主に読書端末として、自宅では読書のほか、ゲーム、インターネット、YouTube閲覧などに活用している。

 青空文庫は私にとっては本当に宝の山である。
 すばらしい作品があまりにもたくさんあって、どの作品から読んだらよいのか迷ってしまうほどだ。そしてこのNexus 7 と青空文庫用のアプリの組合せは実にすばらしい。Nexus 7の購入以来、読書量が確実に増加した。通勤電車の中でこれまで暇つぶしにネットを見たり、ゲームをしたりしていた時間が、完全に読書時間に置き換わったのである。
 しかし、時には青空文庫に公開されていない作品で、インターネット上に横書きのテキストが公開されていたりする場合もある。

 プラトンの「ソクラテスの弁明」がその一つだ。これを何とか無料で携帯端末に送ろうと思い、アマゾンのKindleに用意されている、「Send-to-Kindle」機能を試してみた。

 最初は、Microsoft Wordにコピーペーストして、指定されたアドレスにそのデータを送信してみる。数分もたたないうちにNexus 7 とiPhone 4の「Kindleアプリ」で閲覧可能となる。
 ところが、どちらも横書きの状態。一応ワードの設定で縦書きにしておいたのだが、そういうことは反映されないらしい。読書用アプリのKindleから縦書き表示に変更することができそうなものなので、いろいろ設定を探してみたが、どうやらそういう機能はこのアプリには付いていないらしい。

 これでは読む気にならないので次は、縦書きにした状態でPDFデータに変換して送信してみた。この場合容量がかなり大きくなったせいもあるのだろう、Kindleから読める状態になるまでしばらく時間がかかった。

 今度は、きちんと縦書きの状態で読むことができるようになった。しかし、迂闊にも「A4横」の設定のままPDF変換してしまったため、端末を縦長の状態で読もうとすると上下に無駄なスペースができてしまい、文字が非常に小さく表示されてしまうのである。もちろん、端末を横向きにすれば、画面いっぱいに表示されて快適に読めるのだが、外出時には端末は縦に持つことが多いので、これでは使い物にならない。

 そこで、次に「A4縦」の状態で再度PDF変換してメール送信すればよいのだが、……

 ここまでやって面倒になり、ついにAmazonからKindle本の「ソクラテスの弁明」を購入してしまった。150円也。

 手間をかけて無料で済ますか、手間を惜しんで金を払うかという選択なのだが、このKindle版の方には当時の訴訟手続きなどに関する「イントロダクション」が含まれていることもあるので、こちらを選ぶ意味もあったのである。

 これで、やり方も解ったので、いずれこの機能を使用してみることもあるだろう。


テキストデータをKindleに送る方法

  1. インターネット上に公開されている著作権保護期間の過ぎた作品を探す
  2. ワードにコピーペースト
  3. A4縦にページ設定を変更する
  4. PDFデータとして保存
  5. Send-to-Kindleアドレスにそのデータをメール送信



今回は、電子書籍も廉価だったので、面倒くささに負けてしまったが、これが普通の書籍くらいの金額だったら、面倒でも無料でできる方法を選んだかもしれない。

 その意味で、この電子書籍は上手い価格設定をしているわけだ。