2013年3月20日水曜日

Send-to-Kindleの使い勝手

 Nexus 7を購入して以来、この端末を毎日通勤や外出に持ち歩いて、外では主に読書端末として、自宅では読書のほか、ゲーム、インターネット、YouTube閲覧などに活用している。

 青空文庫は私にとっては本当に宝の山である。
 すばらしい作品があまりにもたくさんあって、どの作品から読んだらよいのか迷ってしまうほどだ。そしてこのNexus 7 と青空文庫用のアプリの組合せは実にすばらしい。Nexus 7の購入以来、読書量が確実に増加した。通勤電車の中でこれまで暇つぶしにネットを見たり、ゲームをしたりしていた時間が、完全に読書時間に置き換わったのである。
 しかし、時には青空文庫に公開されていない作品で、インターネット上に横書きのテキストが公開されていたりする場合もある。

 プラトンの「ソクラテスの弁明」がその一つだ。これを何とか無料で携帯端末に送ろうと思い、アマゾンのKindleに用意されている、「Send-to-Kindle」機能を試してみた。

 最初は、Microsoft Wordにコピーペーストして、指定されたアドレスにそのデータを送信してみる。数分もたたないうちにNexus 7 とiPhone 4の「Kindleアプリ」で閲覧可能となる。
 ところが、どちらも横書きの状態。一応ワードの設定で縦書きにしておいたのだが、そういうことは反映されないらしい。読書用アプリのKindleから縦書き表示に変更することができそうなものなので、いろいろ設定を探してみたが、どうやらそういう機能はこのアプリには付いていないらしい。

 これでは読む気にならないので次は、縦書きにした状態でPDFデータに変換して送信してみた。この場合容量がかなり大きくなったせいもあるのだろう、Kindleから読める状態になるまでしばらく時間がかかった。

 今度は、きちんと縦書きの状態で読むことができるようになった。しかし、迂闊にも「A4横」の設定のままPDF変換してしまったため、端末を縦長の状態で読もうとすると上下に無駄なスペースができてしまい、文字が非常に小さく表示されてしまうのである。もちろん、端末を横向きにすれば、画面いっぱいに表示されて快適に読めるのだが、外出時には端末は縦に持つことが多いので、これでは使い物にならない。

 そこで、次に「A4縦」の状態で再度PDF変換してメール送信すればよいのだが、……

 ここまでやって面倒になり、ついにAmazonからKindle本の「ソクラテスの弁明」を購入してしまった。150円也。

 手間をかけて無料で済ますか、手間を惜しんで金を払うかという選択なのだが、このKindle版の方には当時の訴訟手続きなどに関する「イントロダクション」が含まれていることもあるので、こちらを選ぶ意味もあったのである。

 これで、やり方も解ったので、いずれこの機能を使用してみることもあるだろう。


テキストデータをKindleに送る方法

  1. インターネット上に公開されている著作権保護期間の過ぎた作品を探す
  2. ワードにコピーペースト
  3. A4縦にページ設定を変更する
  4. PDFデータとして保存
  5. Send-to-Kindleアドレスにそのデータをメール送信



今回は、電子書籍も廉価だったので、面倒くささに負けてしまったが、これが普通の書籍くらいの金額だったら、面倒でも無料でできる方法を選んだかもしれない。

 その意味で、この電子書籍は上手い価格設定をしているわけだ。



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