私の普段の生活を振り返ってみると、音楽を聴くのはiPhoneを使って電車の中で、というのが最も多い。
次に多いのが居間のパソコンでiPhone用に変換してある音楽ファイルをiTunesで再生して聴く場合だ。大抵女房が同じ部屋にいるから、音量を下げて聴くか、ヘッドホンで聴く。女房がテレビをみていることが多いから、パソコンをしながらBGM程度の音楽鑑賞。
更に iPhone からカーオーディオにブルートゥースで飛ばして、自動車の中で運転しながら音楽を聴くことも多い。
こんな生活を続けていると、どうも音楽鑑賞という意味においてストレスが溜まるようになった。
何故か。
静かな環境で、落ち着いて音楽を聴く機会があまりにも少ないからである。
そこで、これまでほとんど使わずにおいてあったオーディオ・セットで音楽を聴くようにしたら、安物の機器なのに、なかなか素晴らしい音でなってくれる。しかし、iTunesから音楽を再生するのになれた身には、CDを探していちいち入れ替えるという作業がとてつもなく面倒な行為に思えてきた。
少し調べてみると、最近ネットワークオーディオというのが流行のようである。これだと、NASに置いた音楽データを簡単に検索して再生できるそうだ。しかも音質はCDと同等。ハイレゾ音源を購入すれば、CDよりも音質のよいデータも扱えるということだ。
しか~し。
我が家のNASはネットワークオーディオに対応していないのである。(我が家のネットワーク環境についてはこちらを参照。)
ネットワークオーディオに必要な「DLNA」という規格があるのだが、私の持っているNASは機能は最低でもよいから、ともかく1円でも安いものを、という観点で選んだため、調べてみるとこの「DLNA」非対応の製品だったのである。もともと、NASを導入したのは、購入予定だったノートパソコンとデスクトップパソコンのデータを共有したいためだったのだ。(我が家のNASは当初の目的のために限定すれば全く問題なく機能している。)いろいろ試しても Nexus 7からNASの中がのぞけないのは、NASがDLNAサーバーとして機能していないからなのだろう。
というわけで、我が家でネットワークオーディオ環境を構築しようとすると、結構な出費を覚悟しなければならない。
個人的メモも兼ねて費用を見積もってみよう。
(A案)まずは最低価格構成の場合
1.ネットワークオーディオプレイヤー Denon DNP-720 SE 24,555円
2.NAS(DLNA対応) I-O Data HDL-A2.0/E 16,980円
しめて、41,535円。
価格は2014年3月30日アマゾンの価格による。消費税8%増税直前のお値段である。NASは2テラバイト。このNASは既に構築されている家庭内LANに接続し、ネットワークオーディと家庭内 LAN との接続は無線 LAN(Wi-Fi)によるつもりだ。Denon DNP-720 SEは無線LAN(Wi-Fi)機能を搭載しているのである。
Wi-Fiの速度がネックになって音楽が途切れたりするのではないかという不安があるが、これが最も簡単にネットワークオーディオ環境が構築できる方法。NASをケチっていなければ、2万5千円でネットワークオーディオ環境が構築できたのに、安物買いの銭失いとはこのことか。
パソコンをNASとして使えば、2万5千円の投資でネットワークオーディオ環境が構築可能だ。これなら試しに導入して見ても良いかも知れない。手軽に音楽が聴ける環境を構築したいのに、居間のパソコンを起動しなければ音楽が聴けない、というのも方向性が間違っているような気もするが。
(B案)せっかくだからこのくらいにしてみたい構成
1.ネットワークオーディオプレイヤー Pineer N-50 41,960円
2.NAS(DLNA対応) I-O Data HDL-A2.0/E 16,980円
3.イーサネットコンバーターセット NEC Aterm WR9500N 15,373円(2014.5.17訂正)
しめて、74,313円。
今日気付いたのだが、イーサネットコンバータというものがある。ネットワークを無線LAN経由で延長するものだ。これならば、NAS-ネットワークオーディオプレイヤー間は有線LAN接続となるので通信速度が音質に影響することはないだろう。無線LAN経由だがインターネットにも繋がっているし、無線LAN部分もかなりのスピードが出るので、インターネットラジオというやつも楽しむことができそうだ。
価格は高いが、後で後悔しないのはこちらの方だろうか?N-50をN-30にすれば41,960円→25,000円になるのであと1万6千円ほど価格を抑えることができ、この場合、価格は5万8千円ほどになる。このくらいなら、なんとか出してもいいかな。(2014.5.17訂正)
しかし、CDが大量に保管してある部屋で音楽を聴くために、これだけの投資をするのは少し躊躇する気持ちがあるな。
調子の悪いCDプレイヤーが完全に壊れたときか、今のDLNA非対応のNASが故障したときに改めて考えるのが、合理的かもしれない。