無事に修理が終って、「ThinkPad Edge E420」が手元に返ってきたことは、先日このブログで書いたばかりである。その修理の顚末については、前回まで詳細に記載してきたので、ThinkPadブランドのノートパソコンの保守に関して御興味をお持ちの方は、御覧いただきたい。
では気を取り直して、きちんと動作する状態になったそのThinkPadを使って、「ThinkPad Edge E420」のレビューを書いてみることにしよう。
この製品はカスタマイズ可能なだけあってCPUだけをとっても、CeleronからCore i7まで選択することが可能である。最初に私の購入した製品のスペックをお知らせしておくことにしよう。
(私が購入した製品の仕様)
・インテル Core i5-2430M プロセッサー (2.40GHz, 3MB L3, 1333MHz)
・Windows 7 Home Premium 64 正規版
・14.0型HD液晶 (1366 x 768 16:9 LEDバックライト)
・インテル HD グラフィックス 3000
・4GB PC3-10600 DDR3 (2スロット使用)
・14.0型HD液晶 (1366 x 768 16:9 LEDバックライト)
・インテル HD グラフィックス 3000
・4GB PC3-10600 DDR3 (2スロット使用)
ちなみに私は、このパソコンはAmazonで購入したものだ。
天板はマットなしっとりとした質感 |
天板はマットなしっとりとした質感の塗装で仕上げられ、「lenovo」の文字と「ThinkPad」の文字が上品な感じでレイアウトされている。ThinkPadのブランドイメージと端正なデザインが、そう感じさせるのだろうが、外観のデザインは4万円に少し足せば買える製品とは思えない高級感を持っている。そもそも、上記のスペックの14型ディスプレイを持ったノートパソコンがこの価格で買えることが驚異的なことなのだが。
天板のThinkPadロゴ ThinkPadの「i」の文字のドットが電源のインジケーターになっている |
「ThinkPad」の「i」の文字の文字のドット部分が電源ONを知らせるインジケーターになっていて、電源を入れると赤く点灯する。これはふたを開けると同じ場所に現れる「ThinkPad」のロゴマークも同じように機能するのだが、小粋なデザインだと思う。
コストダウンのためか、HDDのアクセスインジケーターは省略されているが、私はそのことで特に不便を感じることはない。
もちろん日本語キーボード 赤いトラックポイントが付いていることはThinkPadを選んだ理由のひとつ |
キーボードは、当然のことながら日本語キーボードだ。
一つ一つのキーは十分な大きさを持っていて、タッチの感触も良好だ。トラックポイントがあるために「G」「H」「B」のキーが多少押しにくい気がしないでもないが、普通にブラインドタッチで使用できる。
私がThinkPadを選んだ理由のひとつがこの赤いトラックポイントがついていることである。広い場所でパソコンを使う場合はマウスを使ったほうが便利なので余計な機能だが、ベッドの上で寝転んでネットを見る場合や、ソファーにくつろいだ姿勢で腰掛けて使う場合など、不安定な状態で使う場合はこのトラックポイントが威力を発揮する。トラックポイントのほかに、おなじみのタッチパッドも付属していて、使いやすいほうを使えばよい。
私は、不安定な場所で使う場合は、無意識のうちに赤いトラックポイントを利用していることが多い。トラックポイントにかける力を加減することで、ポインタの移動速度を調整することができるし、トラックポイントを使ったスクロールも容易である。何より、キーボードから手を離さないで、ポインタを操作できることは、大変便利だ。ちなみに、トラックポイントを利用したスクロールの方法は、左右のクリックボタンの間についているイボイボの付いているボタンを押しながら、トラックポイントを上下に傾けることで操作できる。
タッチパッドは二本の指の間隔を拡げたり縮めたりして、画面の拡大縮小ができる機能がついているし、タッチパッドの右端を上下になぞれば、画面を上下にスクロールさせることもできる。いまどきのタッチパッドに期待される機能は標準的に備えていると言っていいだろう。
これらの装備によって、このパソコンはマウスが使えない環境でも一定の操作性を持っているといってよいだろう。
このパソコン一台を街に持ち出せば、マウスが無くても文書の作成くらいは難なくできるだろう。無線LAN機能が付いているから、出先でイヤホンをつないで音楽を聴きながらネットを見たり、DVDで映画を見たりすることもできる。
ThinkPadの前面にはスピーカーが内蔵されている サウンドは良好 |
写真では分かりにくいかもしれないが、「ThinkPad Edge E420」の前面にはスピーカーが内蔵されている。机に置いた上体では、スピーカーはやや下向きになるので、机に反射した音を聴くように設計されているのかもしれない。
一昔前のノートパソコンのイメージを持っていると、よい意味で裏切られる。「ThinkPad Edge E420」のスピーカーは低音こそ出ないものの、澄んだ美しい音を出してくれる。BGMとして、聞き流すには十分な音のクオリティを持っていると言っていいだろう。
しかし、このパソコンの音質の良さは、ヘッドホンをつないだときにこそ実感できるものだ。全く雑音は感じられず、MP3のデータを美しく再生してくれる。私の耳では、WalkmanやiPhoneのサウンドと区別することはできない。
価格コムなどのレビューを見ると、ヘッドホン端子に見える部分にはヘッドセット用のものが付いているらしいが、ヘッドホンをつなぐと普通に音楽を聴くことができる。
ディスプレイも精細だ |
ディスプレイも精細だ。私は光沢液晶を択んだが、写り込みが気になるようなこともない。唯一の不満は、普段22インチのディスプレイを使っているためか、WXGA (1366x768)の解像度は、上下が少々狭く感じることくらいだ。が、この解像度は、ノートパソコンとしては標準的なものなのである。
私の購入したThinkPad Edge E420には、無線LAN、Bluetooth、Webカメラ、DVDドライブも搭載されている。
この価格で買えるパソコンでこの性能が手に入ったことに、私は十分満足している。
しかも、故障した時の対応も十分に信頼のおけるものなのである。
ThinkPad Edge E420は大変コストパフォーマンスに優れた優良な製品だ。
このノートパソコンは二台目のパソコンとしては勿論、故障しても一週間もたたずに修理されて戻ってくるのだから、メインのパソコンとして利用することも十分にできるだろう。若い男性なら外出用と、自宅で使うパソコンとこれ一台で十分兼用できると思う。私も、普段持ち歩こうとは思わないが、出張の時などには持っていこうと思っているのだから。
ただし、大切なデータが入っているパソコンを屋外に持ち出す場合は、データのバックアップだけはきちんと行いたいものだ。パソコンはお金を払えば同じものを手に入れることができるが、デジタルカメラで撮った写真のデータや、自分で作成したデータなどはバックアップを取っていなければ、パソコンの故障と同時に消失してしまう。バックアップの取り方は、以前このブログでも紹介したから、興味がある方は御覧いただきたい。
今日は、最近購入したThinkPad Edge E420についてレビューしてみました。
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